2007年7月4日(水)13:19

カチンスキ首相は口頭で拒否権について約束を得たと主張

ワルシャワ(AP)

ポーランドのヤロスワフ・カチンスキ首相は、2017年以降のEUの新たな票決システムの合意に疑問を唱えた。首相は水曜日ポーランドのラジオ局Radio 1で、ポーランドは6月23日の首脳会議で、2017年以降も2年間EUのすべての票決は1ヶ国の拒否権で阻止できるとの約束を口頭で得た、と述べた。

ドイツのアンゲラ・メルケル首相が議長を務めた前回のEU首脳会議では、フランスとオランダでのEU憲法の批准否決を受け、27ヶ国の共同体の政治的行動能力を確保する新たな条約について協議が行なわれ、合意に達した。カチンスキ首相は、2017年以降のポーランドの拒否権に関する取り決めの文書が存在しないことは認めた。しかしこれは「明確であり、すべて口頭で合意」されたのだと強調した。

他のEU加盟26ヶ国はいずれも、2年間の決定阻止の可能性があるとするポーランドの要求を支持していない。2017年以降は多数決決定が実施まで数ヶ月延期される可能性があるということだけである。カチンスキ首相は、「一番重要なのは私たちの決定阻止の可能性が急激に高まったということだ」。これについては、新議長国ポルトガルが招集する政府間協議で討議することになろう。「ひとたび成された合意は実行に移さねばならない」。「ポーランドはそれを目指す」、と述べた。

ポルトガルのジョゼ・ソクラテス首相は、議長国ポルトガルは新たなEU条約の最終的な文面を10月にも採択したいと考えていると述べた。カチンスキ首相の発言については、「小さな誤解」と評した。

原題:Kaczynski pocht auf muendliche Zusagen zu Veto-Moeglichkeit




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